12月20日/映画館のように

バスに乗っている。とても広く暗く、まるで映画館のような。
周りを見回してみると、80人位は乗っているらしい。
顔見知りも沢山いる。ただ、お互いに知らないふりをしている。
その間にぽつりぽつりと外国の人や老人が座っている。
本を読みながら、時折顔を上げて窓の外を眺めると古い街並みが続いている。
そうかと思えば、突然沼だらけの寂しい場所になったり、山を登ったりと忙しない。
ショッピングモールで迷って帰ることにしたのだったな、と思い出す。
誰かが車掌に二言三言話しかけて、そのまま降りる。
実家が近づいてきたので次の駅でボクも降りるべきなんだろう。