息も絶え絶えの人間が相手でも、武器を持つ手が残っているのならば、まずは腕をもぐ事から考えるべきだ、動く足があるのならば、足を潰す事から考えるべきだ。そう言わんばかりの勝ち方を響は選んだ。
 ――先同馬、後同香、先同玉、後6九角成、先同金、後4五歩、先3七玉、後4六角、先4七玉、後1九角成――

 以て一一二手、4六馬までの詰めろを見て先手は投了。
 この瞬間、棋界に新たなタイトルホルダーが誕生した。