後戻りのきかない、死ぬか生きるかの大勝負という局面にあってあまりに悠然と、響は構えてみせている。
 二階堂が手を止めたことで、ノータイムの応酬は終わった。
「こりゃあ確かに、ヤロウの血だな」
 声に滲んだ歓喜と狂気の混色。その存在に気付いたのは、気付けるとすれば、対局室の浅井響と控室の六角源太、二人のみ。



《地下スタジオ》

 ――先2三歩――