『まっとうに』


 勝負勝負勝負。
 勝負を繰り返す。
 人狼人狼人狼。
 麻雀麻雀麻雀。
 ガンヴォルト・FE覚醒。
 俺は勝負を繰り返す
 何かいいことがあったはずだと考えて
 もう戻ってこない奇跡の代わりに
 勝負を繰り返す 頭を振って ヨダレを流して
 勝負勝負勝負
 俺は勝負がしたかった
 だがもう俺には勝負ができない 勝負する、
 その一瞬の光が点かなくなった。
 ゆっくりと進行していく死、それは嫌がらせだ
 無意味な状況を維持させること それは嫌がらせだ
 その全てが嫌になった 勝っても負けても吐き気が止まらず
 自分が勝ったんだということを実感できないし、
 負けたら天も世もないほど悶え苦しむ
 俺ほど勝ちたがりで
 俺ほど勝てないっていうのも
 珍しい 欠陥人間
 俺は勝ちたい トップでいたい
 それがもう賞味期限切れ
 トップはいらない 勝ちたくない
 そこからどうすればいいのかわからない
 みんなが幸せになる方法があるはずなのに
 それがどこにあるのか、どうやって作るものなのかが分からない
 苦しみのない世界はどこにあるんだろう
 なんとかして作れないものだろうか
 そこであらゆる苦しみは軽減され、もう二度と戻ってこない。
 そんな楽園があれば誰もが夢見て生きていける
 死が近く ここにいるということに 価値を見出されない
 そんな俺たちに行き場所などなく
 求められるほどには早く死ねずに
 彷徨うばかりだ 俺はやめたい 彷徨うことは それだけは
 それなのに俺は彷徨い続けて
 この苦しみから逃れられない
 闘うことでしかモルヒネ代わりにならない劇薬
 それが俺を苛むのだ 脳から生まれた苦しみが
 俺を噛む 苦しい 痛い やめて
 苦しい
 苦しさでは変わらない
 それじゃあ扉は開かない
 苦しみの先にあるものだけが
 ほんのちょっとだけ真実らしい
 ああ唸り声 俺の唸り声が 他人のように俺には聞こえる
 誰が俺を獣にしたのか 野蛮な獣に
 ああ痛い! 頭が 身体が 痛い みんな平気なのか コレが普通なのか ああ痛い! 心が砂を詰め込んだズタ袋に思える。いつか重みでちぎれてしまうんじゃないだろうか。それでも助けは来ない。援軍はいない。俺はいつも自分だけでやってきた。だからこれからもそうする、そして、
 それももう終わりだ。
 死が近い。破綻もそろそろ。避け方が分からない。
 吐いたら五千円 泣いたら千円 息を止めたら百円
 そんなふうにしてくれたら 俺もラクになる
 やめてくれ 近づかないで
 かんじゃいそうなんだ
 誰より一番 一番
 俺がお前らを噛みたくないと思ってるのに
 噛んでしまうんだ 吐き気がするんだ 美味しくないんだ
 それでも噛むんだ
 牙に神経を乗っ取られたように
 俺は貪り続ける どこまで噛めば終わる?
 俺は終わりたい ラクになりたい 出口が欲しい もうやめたい
 俺の人生のドア
 俺の人生のドア
 俺の人生の希望
 開いてくれ、頼むから、これで最後だ、わがまま言わない
 それなのに
 俺の扉は開かないまま
 浸み込んできた水で足元もおぼつかない
 気分が悪い 吐きそうなんだ まっすぐ立っていられない

 まっとうに
 まっとうになろうと思ったのに